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フランスでの小さな日常のメモ

TGVに荷物を忘れてあたふたする

TGVに荷物を忘れてあたふたする

旅の後編というより、今回はストラスブールとは関係ない帰路編です。

帰り道、乗り換え駅のホームで、もうすぐ来るTGV高速鉄道)を待っていたときのこと。
ホームにある自販機に飲み物を買いに行ったGが、「おまけで二本も当たったみたい。また荷物増やしてごめんね‥」と、たくさんペットボトルを抱えながら帰ってきた時、ふと私はリュックを背負ってないことに気づきました。
さっきのTGVに忘れた!中には大事な一眼レフカメラが!

すぐインフォメーションに行って、係りの人に切符を見せつつ説明している最中、Gが奥の部屋に置かれた私のリュック発見。
電車の発車時刻が迫っているので、「あれです~!」と焦って言うものの、カメラの他に何が入ってるの?証明できるものは?と聞かれて、あたふたしながらも、「リンゴが!」と私。
係りの人がリュックを開けると、はじけるようにリンゴが飛び出したんで、気のせいかちょっと半笑いで返してくれました。

そのリンゴは、荷造り時、Gが後先考えずに買い込んだビールとかチーズのせいで、スーツケースもカバンもパンパンで、もう一ミリの隙間もないというのに、彼がホテルの朝食から持ち帰ってきたため、泣きながらリュックに押し込んだものでした。
後はすぐに説明のしようのない下着とかお菓子とかごちゃごちゃ詰め込んでいたから良かった‥。

幸運なことに、私がリュックを忘れた電車はその駅が終点だったので、駅員さんが気づいて届けてくれたようです。神様!

結局、次の電車にもギリギリ間に合ったんですが、車内でしばらく落ち込みました。
まさか自分がこんなミスをするなんて‥いえ、そうじゃなくて、ある時、自分が人一倍うっかりしているということを自覚して以来、何度も何度も確認するということで、失敗を避けてきました。
そのうちに、自分が失敗の少ない人間だと思い込んでいたんです。ああもう。

Gが駅のホームの自販機で当たったという件ですが、そんなシステムが本当にあるのかどうか、単なる誤作動なのか確かめたかったのですが、それどころじゃなくなってしまい確認できず、残念。
フランスには、町内会の福引とか、棒付きアイスなどで「当たり!」という伝統はないような気がします。私はくじ運だけはいいから、それがさびしい。

上の写真は、ストラスブールの旧市街にあるプティット・フランス(Petite France)という所で撮りました。
色とりどりの家が、生きてるみたいに自由に建っていて、とにかくかわいい。

ストラスブールについて書いていたら意外と長くなったので、ストラスブールの旅(メモ編)に続きます。