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フランスでの小さな日常のメモ

ようやく滞在許可証をいただきました‥

ようやく滞在許可証をいただきました‥

滞在許可証は、海外に長期滞在する場合に必要で、私も2015年まで毎年県庁に行って更新していました。
ただ申請すれば即更新できるというわけではなく、外国人の方たちは苦労されてると思いますし、私も今回は申請してから二年ほどかかったので、記念にざっとメモしてみました。

  • 2016年春に更新の申し込み、いつもなら夏の終わりごろに「カードが用意出来たから取りに来て」と連絡が入るはずが、来ず。
  • 突然「追加書類があるから提出して」と連絡があり、提出する。 今回申請したのが、10年カード(10年間、更新しなくてよい)だったので、審査が厳しいのかもと思う。
  • ここで年末、引っ越しをする。引っ越しをすると管轄が変わるし、その引継ぎはたいてい上手くいかず、事態が滞ると泥沼にはまるフランスで、申請1年目にして辛酸をなめた過去のある私は、暗い気持ちになる。
  • 年明け(2017年)に「面接したいから警察まで来て」と連絡があり、パリまでTGVで5、6時間かけて行って、面接を受ける。
  • その後、というかその間も何度もメールで連絡するが、返事がほとんどなく、あっても、「書類は完璧だからもうちょい待て」という決まり文句。
  • その年の6月、前の居住地の県庁に直接どういう状況なのか聞きに行く。 いつもは、フラッと朝10時ごろに行っても、2時間ぐらいで用事がすんでいたのに、その日朝9時に県庁に向かうと、度肝を抜かれるほどの大行列で、入り口の受付にたどり着くまで6時間並ぶ。周りの人によると、ここ最近、ずっとこんな感じらしい。 受付の疲労困憊しきってゾンビみたいになった職員さんが、いろいろ調べてくれて、結局どうも私のカードは出来ているようだけど、どこにあるのか不明なので担当から週明けに連絡させる、とのことでした。
  • まあ、そんな電話かかってこなかったけど、なんかかかってこない気がしてた。
  • その後、気を取り直して、今いる街の県庁に行く。 こちらの県庁は訪問者も常識の範囲内の人数で、パネルが割られてたり人々の怒号が聞こえることもなく、職員さんたちも人間らしい表情やおしゃれをして、引っ越ししてきて良かったなぁと実感。 事情を話すと、予約を取ってと言われてネットで予約を取る。
  • 予約の日、こっちの職員にまた事情を話す。 職員さんは、事情は分かるけど、こっちに書類もないしどうなってんの?と言われて、どうなってんのか聞きたいのは私ですと話す。 とりあえず上司に相談して週明けに連絡する、と言われる。
  • そんな電話かかってこず。 いや前の所は職員が7人も不足していて一人に100件ほどの返信しなきゃいけないメールがたまってたり仕事が山盛りって話を聞いていたしなによりあの地獄絵図な状況ならしょうがないと思うけど、ここはそんなに忙しくなさそうなのにやっぱり忘れるか‥
  • それからメールしたり仮の滞在許可証を更新しに行ったり、もう無理ですよね神様‥、という気になる。
  • 今年(2018年)の1月、何度目かの仮更新時に、なんでそんな長引いてんの?とある職員に言われ、また事情を話すと、なにやら調べてくれて、私のカードは結局まだ出来てないようだから、もう一度書類を提出してとリストを渡される。
  • 書類提出する。
  • その後すぐに「面接したいから警察まで来て」と連絡。
  • 警察署にて面接。こんなに遅れてるのは普通じゃないから僕が急がせるよ、と言ってくれた。
  • 4月にようやく、カード用意できたよ!と連絡が入る。 いつのまにかネットで収入印紙(今回は269€)を買えるようになっていて、印刷したものを持参するだけで便利でした。

こうして無事受け取れました。
こんなに遅れた原因は、引っ越しと、今や魔の巣窟みたいになってしまった前の居住地の県庁のコラボのためで、普通はこんなにかからないとは思う。
更新時は毎回、書類のリストを受け取りに行く、書類を提出に行く、面接に行く、と最低三回は行かないといけないので、前の県庁に通うことを想像したら、恐ろしくてくらくらします。
あんな行列、並んだことというか見たこともなかったし、建物の外に並ぶから、雨降ったり暑かったり寒かったりしたらとか、年配の人とか赤ちゃん連れとか、並んだからって受付時間を過ぎればアウトだし、あのゾンビみたいな職員さん精神的に病むなぁとか、いろいろ心配しちゃう。

上の写真は、たそがれてたニャンコ。