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フランスでの小さな日常のメモ

蚤の市

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蚤の市

週末、蚤の市に行って来ました。
日本でも、フリーマーケットや骨董市など呼び方があるように、フランスでも、Vide- Grenier、brocante、marché aux puces(直訳で蚤の市)といろいろな呼び方があるようです。今回行ったのは、一般の方が不要なものを売っているVide-Grenierです。でも蚤の市という響きが好きなので、ここではそう呼ぶことにしよう。

私は古い物が好きだし、蚤の市も大好きです。でも、 いつもは、近所でやっていたらお昼過ぎくらいにぶらっとのぞく、という適当な参加スタイルで、店員さんに声をかける勇気もなく、今までほとんど買ったことがありませんでした。一度、小さいふくろうの置物を見ていたら、「50サンチーム(約70円)よ!」と言われて買ったくらい。

でも、ある日テレビで、蚤の市を全力で楽しんでいるおじさんの話を聞いているうちに、私も行きたくなってしまい、早速ネットで調べて、隣町の蚤の市に朝から(蚤の市は朝から行くべきだそう)行って来ました。

小さい規模の蚤の市で、皆本当に家庭で不要なものを(主に洋服)売っている感じでした。見ているだけでワクワクしてきます。

ひとつ、古いミシンの形をしたかわいいティーポットが気になったのですが、使うには小さすぎるのと、少し欠けていたので買いませんでした。

あるお店で、「気に入ったものはあるかい?」などと話しかけられ、とっさに言葉が出ず、とりあえずニッコリ。こういう場合はなんて言ったらいいんだろう。「どれも素敵ですね」それとも、「宝物を探してるところ」とでも…?

フランス人は、知らない人同士で話すことに慣れていて、しかも、その会話がつねにユーモアに富んでいて、感心します。たとえそれが真剣な言い合いの最中でも、なにかおもしろいことを言わずにはいられないみたい…あのひとたち。素晴らしい習慣だとおもう。

そろそろ帰ろうか、というときに、一枚のお皿を見つけました。立体的な模様のついた白地に繊細なお花のもようがとてもきれい。恐る恐る値段を聞いたらすごく安くてびっくりしつつ、買いました。
今までも、買わなかったけど似たようなお皿をよく見かけていたから、フランスではよくあるものなのかな?
素敵なお皿が買えて、とてもうれしかったです。
これからも、機会があれば、前のめりで蚤の市を楽しみたいと思います。