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フランスでの小さな日常のメモ

治安について

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治安について

ただ今実家で暮らしています。

私がフランス滞在中、母が岸恵子さん表紙のフランス特集という雑誌を買っていたようで、「こんなところに暮らしてるのかと思ってたら牛の写真が送られてきてびっくりした」と言われました。
私もパリに少しだけ滞在していたことがあるけど、私の知ってるパリと岸さんのParisは別の町なんじゃないかと思います…。
幸いなことに、私はまだフランスで危険な目にあったことがありません。

パリにいた頃は、かなり身を引き締めて暮らしていましたが、この町(今はあの町)に来てからは、日本にいるのとそんなに変わらない警戒態勢で暮らしています。

でも一度、夜の九時ごろ、パリから帰ってくるGを駅まで軽~い気持ちでむかえにいったら、駅員さんも、電車を待ってる人も、いつも丘の上にいる牛たちも、誰もおらず、ともかく真っ暗で、もし変な人が来たらどうしよう、と思い始めたところへ、叫び声を上げながらチンピラっぽい若者二人と黒スーツのおじさん、という絵に描いたような悪役ぽい人たちがホームに登場してすっごく怖い思いをしました。

このペーターのおばあさんが似合う町で、夜だけに出没するレアキャラに遭遇した気分でした。
結局は自分の想像力に押しつぶされただけでなにもなかったのですが、夜ひとりで出歩くのはやめようと思いました。
写真は、街角でこちらをジーッとみつめてくれたにゃんこ。