NOZETTO

フランスでの小さな日常のメモ

スーパーの自動清算機

mouette

スーパーの自動清算

この前、近くのスーパー(モノプリ)に行ったら、新しくセルフでお会計が出来る機械が導入されていました。

フランスのスーパーのレジは(スーパーのレジだけじゃないけど)、とにかく待たされることが多いです。

一度、私の前に並んでいた若者が、買うはずであろうサンドイッチとジュースで食事を始め、清算する頃には食べ終わってパッケージのみ店員に渡すという光景を目撃しました。

待たされる原因は、どんなに混んでいてもレジ係の人がマイペースで同僚やお客さんたちとおしゃべりしつつ仕事をすること、ひとりひとりの買い物の量が多めなことに加え、それをきちんと自分の買い物袋にしまってから支払いをはじめること、あと、品物の値段がわからないときの対応、ですかね。

日本なら電話一本で別の係員が飛んできて調べに行くかすぐ価格を教えてくれるのですが、こちらは人手不足なのかなんなのか、なかなか誰も助っ人が来ません。ある時はお客さん自身が調べに行ったり、一度私の列のレジの係の人が、なぜか隣のレジの係の人のために調べに行ったりしました。

かと思うと、私の直前で急にレジの調子が悪くなり、しかたなくまた隣の長い列に並ぶのですが、後ろの人から先に移動するので、私はその列の最後に並ぶこの不条理。

話をモノプリに戻しますが、ここは他のスーパーに比べて店員さんの雰囲気がとても良いのですが、店の大きさのわりにレジがとても少ないので、特に待たされて、急いでいるときは避けるスーパーでした。

そんな折の自動清算機の導入。是非とも試したいけれど、使ったことがないので、結局いつもの長い列にならびつつ、目をハートにして自動清算機の方を見つめていると、その熱い視線をキャッチしてくれた、どうやら機械の案内係のような女性が、『買う物は多くない?』と聞いてくれたので、『多くないです!』と、急いで駆け寄りました。

女性は、日本の自動振込みの機械の使い方がわからないお年寄りに教えてくれる銀行員のように丁寧に教えてくれました。

フランスの店員さんは、つっけんどんな人もいればおしゃべりな人もいたり、なんだか楽しそうな人や機嫌の悪い人、とても感じの良い人や悪い人が渾然一体となっていて、日本の統一化された丁寧な接客はもちろん素晴らしいけれど、フランスのこの店員の人格丸出しの接客も嫌いじゃない、と最近思えてきました。そうでも思わないとやってられないってのもあるけど…。

写真は、パリのセーヌ沿いで撮った(と書かないとパリで撮ったってわからない)カモメ。近くに来てくれないかな、と思っていたら、ものすごく近くまで来て頭上を1周してくれたとてもやさしい子。