NOZETTO

フランスでの小さな日常のメモ

オルセー美術館

Orsay

オルセー美術館

先週の日曜日、もと「駅」でお馴染みの、オルセー美術館へ行って来ました。

毎月第一日曜日は無料です。
これは混むだろう、と覚悟してたんですが、意外と待たずに15分くらいで入れました。会場内も、印象派界のアイドル、ゴッホのお部屋以外は特に普通の混み具合で、ちゃんと見られましたよ。

前にも一度(15…年前)来たのですが、あらためてすごい作品のオールスターぶりに圧倒され、複雑な建物の作りに翻弄され、もう次に何を見ていいやら迷いながらさまよううちに、異様な疲れが。幸い椅子はたくさんあったので、休憩しつつ鑑賞。

特別展の「ピエール・ボナール」、15…年前に市立美術館で見た「浴槽の絵」のめまいがするような色彩に魅了されて、以来何度か通いました。日本で画集も買いました。
ボナールの作品全部が好きなわけでないし、私の記憶の中のボナールと実物のボナールは微妙に違いましたが、「浴槽の絵」はやっぱりよかったです。

もうひとつの特別展、「Dolce vita ? Du Liberty au design italien」。イタリアでの(1900-1940)の絵画や家具などのデザインの展示でした。伊ではアール・ヌーヴォーをstyle libertyと呼んでいたようです。

この展示のことは全く知らず、偶然たどり着いて鑑賞。

これが、けっこう良かったです。新しいことをしようと奇をてらっているわけでもないのに、今見ても新しい。洗練されたものは、時代を経ても古さを感じさせませんね。あくまで本当に素晴らしいものの真髄をついている、と感じました。

おなじみの絵画や彫刻にちょっと飽き…いえ、訂正、ちょっと疲れていた私は、やっぱり古い時代のものでも現代のものでもいいから、もっと新しいもの、今まで見たことないようなものを見たいんだ、とおもいました。

IMG_0870

986

Orsay2

そんなに長居したつもりはなかったのですが、お昼の1時ごろに来て、出る頃に時計を見たら5時近かったです。久しぶりの美術館は楽しかったな。